【帰国報告】ドイツ マックスプランク知能システム研究所での共同研究

2022.12.28 / 活動報告
早稲田大学 | 先進理工学研究科 先進理工学専攻 (TD4):萩原 佑紀

こんにちは、早稲田大学TD4の萩原佑紀です。

今回、ドイツ・シュツットガルトのMax Planck Institute for Intelligent Systemsに2022年9月1日から2022年12月20日の間滞在し、共同研究を実施いたしました。

私たちの研究グループで開発しているメカニカル結晶は、アクチュエータやソフトロボットへの応用が期待されています。しかし、ポリマーや液晶材料に比べて応用開発には至っておらず、また、メカニカル結晶の主な駆動源は紫外光や熱に限定されています。そのため、ソフトロボティクス的な見地を取り入れることで、メカニカル結晶の応用可能性を考えることができ、それと同時に、新しい外部刺激で動く結晶材料を開発することができると考えました。

実際には、現地のポスドクや博士課程の学生らと日々活発にディスカッションを行いながら、上記の目的に沿って3,4個のテーマを同時に進行することができました。自分と同じ化学の研究者だけでなく、ロボティクスの研究者や生命科学の研究者などさまざまな専門分野の研究者が集結しており、自分のあまり詳しくない分野のことについても深い議論を交わすことができました。何より、3ヶ月と20日という短い研究滞在であったにもかかわらず、現地のポスドクと二人三脚で粘り強く研究を遂行できたおかげで、テーマ構想から論文執筆までの研究の一連の流れをある程度完遂できました。研究に対する考え方を変えるきっかけになり、大変有意義な研究滞在でした。

今回の研究滞在にあたり、JSPS 海外挑戦プログラムの支援を受けました。ありがとうございました。また、PEP事務局の方や専攻事務局の方、研究滞在を受け入れてくださったMetin Sitti教授に深く感謝申し上げます。