CURRICULUM

5年一貫の特別なカリキュラム
連携体制を活かした
カリキュラム
全国の国公私立13大学と、海外の大学や研究機関、そして電力・エネルギーインフラ企業が連携して知のプラットフォームを形成。カリキュラムのなかで、各連携先は以下のような役割を担っています。
  • 全国国公私立13大学:文理の枠を超えた多分野の知見を深める授業を実施
  • 海外大学・研究機関:優秀な学生には、海外連携先での共同研究や実習に参加できるチャンスが与えられる
  • 電力・エネルギー企業:共同研究を通じた学生指導や、カリキュラムの一環として企業での演習や実習を行う
修了時に得られる
6つの力
5年間を通して、次世代の「電力・エネルギーのプロフェッショナル」に求められる6つの力を培います。
これらの能力を身につけた修了生は、世の中の電力・エネルギーインフラをより確かなものに仕上げ、同時に、国内外のさまざまな分野の専門家と協働した価値創造の先導役となるでしょう。
  • 01

    深い専門力

    電力・エネルギー科学技術の専門家として基軸となる力

  • 02

    強い融合力

    多分野協働やリソース連携による新価値創造に必要な力

  • 03

    広い俯瞰力

    行政・社会・産業とコミュニケーション、交渉、連携する力

  • 04

    産業創出力

    電力・エネルギー分野の新しい産業をつくり出す力

  • 05

    共同研究力

    共有ビジョンのもとで企業や研究所との共同研究に取り組む力

  • 06

    国際連携力

    国際標準化の視点から、海外の研究所や大学と連携して研究などを行う力

特色ある科目群
「パワーリソース・オプティマイズ※」の学理のもと、博士課程前期と後期の連続年次をTD1〜TD5とした5年一貫制のカリキュラムを構成。早稲田大学に共通の学籍を置き、大学の壁を越えた同一環境で授業を受けられるインターユニバーシティ型の卓越必修科目のほか、卓越専門選択科目、卓越俯瞰選択科目、5年間を通した研究指導といった、多彩な科目群を提供します。なかには、オンデマンドコンテンツやディスカッションツールを活用したり、合宿形式で行う授業も。これにより、時間的・地理的制約を解消して研究の時間を確保します。

※パワーリソース・オプティマイズ

エネルギーマテリアルから電力工学まで一気通貫の理工学アプローチによる「技術最適化」と、制度、経済、社会視点からの社会科学アプローチによる「社会最適化」により生まれる、新しい概念による「エネルギー社会システム最適化」の新学術領域。

卓越必修科目
早稲田大学設置の科目を履修13連携大学の理工系教員、早稲田大学の人文社会科学系教員、連携先機関による科目を設置。パワーリソースオプティマイズの学理や次世代エネルギー社会のデザインと創出に必要な専門力、融合力、俯瞰力を身につけます。
  • 01
    パワーリソースオプティマイズ講義(初級)
    実施場所:早稲田大学内施設
    講義・演習
  • 02
    エネルギー・イノベーションの社会科学
    オンデマンド
  • 03
    電力・エネルギーマテリアル現場演習
    実施場所:毎年選定
    現場演習
  • 04
    高度技術外部実習(初級)
    実施場所:電力中央研究所、産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所、連携機関など
    連携機関実習
  • 05
    事業創造演習
    実施場所:早稲田大学内施設
    合宿
  • 06
    パワーリソースオプティマイズ講義(上級)
    実施場所:早稲田大学内施設
    講義・演習
  • 07
    高度技術外部実習(上級)
    実施場所:電力中央研究所、産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所、連携機関など
    連携機関実習
卓越専門選択科目
連携13大学共通のカリキュラムポリシーに沿った各大学の科目を履修深い専門力を身につけるため、電力系の学生は電力機器系(ハード)と予測・運用・制御系(ソフト)の専門科目群を学修。マテリアル系の学生は物性・材料・プロセスの基礎と応用の専門科目群を学びます。
卓越俯瞰選択科目
連携13大学共通のカリキュラムポリシーに沿った各大学の科目を履修専門分野にとどまらない多様な能力を育成するために、大学ごとにさまざまな科目を用意。ラボローテーション、リーダーシップ科目、AI・IoT基礎講義、人社系基礎講義、海外での研究機関実習、企業インターンシップなどを、希望に応じて柔軟に履修できます。
研究指導
産学連携や海外での実践的研究を進めるなかで、指導教員に加え、理工系異分野教員、人社系教員、連携大学教員、コンサルティング教員(企業在籍者)などによる重層的な教育研究指導を行います。成果のひとつとして、修了の時点で、国際会議などでの連携機関との共著論文1報以上の採択が課されます。
確実に力を身につけるための
評価と審査
入学時の学生選抜と、TD2およびTD5年修了時に行う審査を、的確な評価基準で実施。連携13大学共通のアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーを設け、共通要件のもとで行います。
  • SE
    卓越選抜試験入学時
    書面審査、研究背景・成果・志望動機のプレゼンテーションおよび口頭試問により、専門基礎知識を修得しているかを審査します。
  • QE
    卓越認定審査TD2年終了時
    卓越科目合計30単位以上の履修と学術論文1報以上の投稿を受験資格とします。1時間以上の口頭試問により、アウトプットとして研究背景、研究の達成状況、審査合格後の研究計画を、アウトカムとして事業性・社会的意義を審査。審査にはコンサルティング教員も加わり、産業界の視点から学生を指導します。なお、1回に限り再審査が可能です。
  • FE1
    卓越修了審査1TD5年修了時
    各大学で実施する学位審査におおいて、マテリアルからシステムにわたる、電力・エネルギー分野の高度な専門研究力を有していることを審査します。審査には他機関のプログラム担当者が参画します。
  • FE2
    卓越修了審査2TD5年修了時
    次世代エネルギー社会のデザインと創出に必要な融合力と俯瞰力を体得し、国際的に通用する電力・エネルギー分野の課題解決に資する学識と能力を身につけていることを確認。卓越科目合計45単位以上の履修と学術論文複数報(うち、国際会議などでの連携機関との共著論文1報以上の採択)を審査資格とします。6段階のルーブリック指標で自己評価とピア評価を行い、口頭試問ではコンサルティング教員も交えて研究の事業性・社会的意義を審査。合格者には、連携13大学共通の卓越修了認定証を授与します。