研究分野は、テクノロジー・マネジメント、イノベーション、アントレプレナーシップ、科学技術政策、大学の技術移転、大学発ベンチャー等。今までの研究成果は、主に (1)ベンチャー企業を創出するための大学の制度設計、(2)ベンチャー企業の成功確率の向上手法、(3)イノベーション・システムの日米比較、の3つに分類される。
現在、JST-RISTEX「スター・サイエンティストと日本のイノベーション」プロジェクトにおいて研究代表を務める。
[プロジェクトの目標]
日本の科学技術イノベーションを促進するためには、効果的かつ最適な研究費の配分が今後さらに重要となる。このような背景の下、米国においては、卓越した研究業績を輩出するスター・サイエンティストが、研究のみならず高い業績を生むベンチャー企業を設立する傾向にあり、このスター・サイエンティストと企業の連携が、経済的・社会的インパクトを生み出している。本プロジェクトでは、日本のスター・サイエンティストの時系列変化を追うことで、ナショナル・イノベーション・システムの評価を行う。こうした分析に基づき、スター・サイエンティストをはじめとするサイエンスが如何にイノベーションを創発するか、そのとき在るべき政策制度設計について提言し、科学技術イノベーション政策に反映することを目指す。これにより、日本における「サイエンスとビジネスの好循環」の構築を目指す。
[プロジェクトの概要]
本プロジェクトは、スター・サイエンティストとその産業へのインパクトを分析し、それらの成果を広く公表・実装することで、日本におけるサイエンスとビジネスの好循環を構築することを目指す。その目的を達成するために、以下のリサーチ・クエスチョン(RQ)について、定量的分析を行う。
(1)日本におけるスター・サイエンティストの同定手法の開発
(2)日本におけるスター・サイエンティストの現状分析
(3)日本のナショナル・イノベーション・システム改革におけるスター・サイエンティストへの影響
(4)スター・サイエンティスト誕生要因の分析と次世代育成手法の検証