プログラム担当者である関根 泰教授らの研究グループならびに早稲田大学大学院先進理工学研究科博士1年の三瓶大志氏・七種紘規氏は、慶應義塾大学理工学部の田中 宗准教授、ENEOS株式会社とともに、次世代コンピューティングの一つであるアニーリング方式に属する富士通株式会社の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を用いて、固体表面への分子吸着を予測することに成功し、研究成果がプレスリリースされました。
量子インスパイアード技術を固体表面への分子吸着予測に活用する取り組みは世界初となります。
最適な分子配置を正確かつ高速に予測
【発表のポイント】
◆次世代コンピューティングの一つである量子インスパイアード技術※1「Fujitsu Quantum-inspired Computing Digital Annealer」※2(以下、「デジタルアニーラ」)を用いた、固体表面への分子吸着の予測に世界で初めて成功
◆組合せ爆発を起こさずに分子の吸着配位を高速に探索する新手法を開発
◆分子配置の組合せが多い複合材料などにおいて、正確かつ高速に最適な配置を予測することが可能に
本研究成果は、2023年3月27日(現地時間)にアメリカ化学会の『JACS Au』のオンライン版で公開されました。
ぜひご覧ください。
論文名:Quantum Annealing Boosts Prediction of Multimolecular Adsorption on Solid Surfaces Avoiding Combinatorial Explosion
【JACS Au】
https://doi.org/10.1021/jacsau.3c00018
【早稲田大学HP】
最適な分子配置を正確かつ高速に予測