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キックオフシンポジウム開催報告
2019年3月18日(月)、早稲田大学大隈記念講堂(小講堂)にてキックオフシンポジウムを開催しました。産官学にわたるプログラム関係者や、関心をもつ学生など約240名の参加者が会場を埋め尽くすなか、基調講演やパネルディスカッションで、PEPへの期待が語られました。
初めに、早稲田大学・田中愛治総長が「世界の発展に貢献する人材を育成する仕組みを、明確に構築していきたい。本プログラムは本学の大学院改革の重要な柱」とあいさつ。文部科学省・伯井美徳高等教育局長は、「早稲田大学がハブとなって13大学の連携が実現し、さらにはオールジャパンの体制が構築されたことが卓越大学院プログラムとして高く評価された」と話しました。
左:田中愛治(早大総長)、右:伯井美徳氏(文部科学省高等教育局長)
続いて、プログラムコーディネーターを務める早稲田大学理工学術院・林泰弘教授が「PEP育成プログラムはマテリアル系、電力工学系、人文社会系の異分野が融合した教育を展開する。産業界や海外機関との協働も加えることで、深い専門力、強い融合力、広い俯瞰力を養い、共同研究力、産業創出力、国際連携力を身に着けた新産業創出のプロフェッショナルを輩出するプログラム」と、概要を説明しました。
左:林泰弘(早大教授、プログラムコーディネーター)、右:本間敬之(早大教授、副プログラムコーディネーター、教務部長)
産業界からはPEPと連携・協力関係にある企業の代表者が基調講演を行いました。それぞれの立場から、変革期に来ている電力・エネルギーの世界的な状況や、日本の政策、産業界の現状などについて話し、これまでにない人材が必要であると強調しました。
左:五十嵐仁一氏(JXTGエネルギー(株)取締役常務執行役員)、右:岡本浩氏(東京電力パワーグリッド(株)取締役副社長)
左:中村元氏((株)KDDI総合研究所 取締役執行役員副所長)、右:須賀晃一(早大副総長)
パネルディスカッションでは、連携大学の教授らと、基調講演の演者が意見交換をしました。大学が育成すべき人材について「専門性だけではなく、俯瞰力、融合力をもつ人材を」、「真のグローバルリーダーの育成に期待」、「文理融合や他大学、産業界との交流による横の広がりが重要」、「技術的知識をもった経営人材が必要」などが挙げられました。産業界からは、「世界で仕事をするときは博士号が必要」、「入社後に博士の学位を取得することは難しくPEPの意義は大きい」、「企業からもPEPに入学させて、双方向の流れができれば」など、企業が必要とする人材像やPEPへの要望が話されました。
最後にモデレータを務めた林教授が「これまで数々の失敗や成功体験から得てきた我々の“知恵のたすき”をPEPで束ねて、さらにいろいろな大学、いろいろな人々を巻き込みながら、次世代に渡していきたい。それをPEPに携わる我々の目指すべき姿としたい」と話し、場を締めくくりました。
シンポジウムの様子も交えたプログラム紹介映像はこちらからご覧になれます
【開催概要】
●日時 2019年3月18日(月) 12:30-15:30
●会場 早稲田大学大隈記念講堂(小講堂)
●主催 早稲田大学パワー・エネルギー・プロフェッショナルッショナル(PEP)育成プログラム
●共催 北海道大学、東北大学、福井大学、山梨大学、首都大学東京、横浜国立大学、名古屋大学、大阪大学、広島大学、徳島大学、九州大学、琉球大学
●後援 JXTGエネルギー株式会社、パワーアカデミー、一般財団法人電力中央研究所、国立研究開発法人産業技術総合研究所、早稲田大学/スマート社会技術融合研究機構、ナノ・ライフ創新研究機構、リーディング理工学博士プログラム、SGUナノ・エネルギー拠点
●プログラムチラシ PDF