【受賞報告】「第49回有機電子移動化学討論会」

2025.09.05 / 研究報告
横浜国立大学 | 理工学府 化学・生命系理工学専攻 TD2:平間 暁月

横浜国立大学、化学・生命系理工学専攻修士課程2年の平間暁月です。

このたび、2025年6月27日~28日に開催されました「第49回有機電子移動化学討論会」において、「ハロゲン結合性相互作用の電気化学的活性化を活用した分子内C-N結合形成反応とその速度論的解析」という題目で発表を行い、優秀ポスター賞を頂きましたことを報告させて頂きます。

私が所属している研究室では「電気を用いた分子変換」を扱っており、本研究ではこのような分子変換を促進する新たな有機分子触媒を開発することに成功しました。
ヨウ素や臭素、塩素といったハロゲン原子は「ハロゲン結合性相互作用」という特徴的な性質を持っています。この性質が電気によってスイッチングされる新たな有機分子触媒を合成し、分子変換に応用し、その機構的な洞察や分子触媒の性能の評価を行いました。
ハロゲン原子が持つこの相互作用は化学の分野ではよく知られておりますが、有機電気化学に用いる触媒への応用は例がなく、これに用いる分子触媒を設計する新たな指針を確立することができたのではないでしょうか。

今回の受賞に際し、日頃よりご指導いただいております跡部真人教授・信田尚毅准教授に深く感謝申し上げます。
ならびに、研究活動を支えてくださるPEPプログラムの皆様にも心より御礼申し上げます。
今後もより一層研究に励んでまいります。