こんにちは、早稲田大学TD5の萩原佑紀です。
今回、ベルギー・ブリュッセルのブリュッセル自由大学に2023年9月1日から2023年10月30日の間滞在し、共同研究を実施しました。
私たちの研究グループで開発しているメカニカル結晶は、アクチュエータやソフトロボットへの応用が期待されています。しかし、ポリマーや液晶材料に比べて応用開発には至っておらず、その原因の1つとして、結晶構造や形状の制御が難しい点があります。そのため温度勾配を利用して一方向への結晶成長を行うことができる”directional crystallization”により、新しい結晶材料の開発手法を開発したいと考え、本研究滞在に至りました。
前回のドイツへの研究滞在(https://www.waseda.jp/pep/activity/3441/)とは異なり、基礎研究に重きを置いた研究が中心でした。また今回の滞在では、現地での共同研究と同時に博士論文の執筆などの様々なタスクをこなす必要があったので、非常に忙しい研究滞在となりました。ですが逆にこのような生活を通して、一人前の研究者として身に付けるべき姿勢がついたように感じ、人間として一回り成長できたように感じました。
今回の研究滞在にあたり、PEP卓越大学院プログラムの海外渡航助成の支援を受けました。ありがとうございました。また、PEP事務局の方や専攻事務局の方、研究滞在を受け入れてくださったYves Geerts教授に深く感謝申し上げます。