【帰国報告】ノルウェー、University of Oslo への留学体験について

2023.04.26 / 活動報告
早稲田大学 | 先進理工学研究科 先進理工学専攻 (TD4):松田 卓

こんにちは。早稲田大学一貫制博士課程4年(TD4)の松田卓です。

2023/01/03~2023/3/31に実施したノルウェー、University of Osloへの留学体験について、皆様に共有させて頂きます。

 

今回、私はUniversity of OsloのTruls Norby教授のもとで3か月間、CeO2表面伝導の評価に関する研究を行いました。
CeO2は代表的な表面プロトン伝導体であり、燃料電池や触媒反応への応用が期待されています。例えば、私の所属する関根研究室では、表面プロトニクスを活かした低温高効率な触媒プロセスの研究が行われていますが、その触媒担体としてCeO2は多く用いられてます。CeO2表面伝導は触媒活性に大きく関わっているため、CeO2表面伝導特性を理解し定量的な評価手法を確立することは重要です。

今回のノルウェー留学は研究生活と日常生活のどちらの面においても非常に充実させることができました。

研究生活では、現地での測定やNorby教授との議論を通じてCeO2表面伝導に関する新しい洞察を得ることができました。また、Norby教授のご厚意により2度のセミナー合宿への参加や4回のプレゼンテーションを行うことができました。

日常生活では、測定の合間に私の趣味であるボルダリングに行き現地の人々と交流をしたり、博物館や名所を訪れノルウェーの文化や歴史を学んだりしました。

3ヵ月という短い期間でしたが、今回の留学を経て多くのことを学び、経験することができました。Norby教授のもとで実施した研究は日本でも引き続き行い、今年度中に論文化したいと考えております。

本研究留学は、留学にかかる費用の一部PEPプログラムによる助成を受けて遂行することができました。この場を借りて、感謝申し上げます。最後になりますが、留学にあたって、相談に乗っていただいた関根先生、事務局の方、また研究留学を受け入れて下さったNorby教授や研究室のメンバーに感謝申し上げます。