こんにちは、早稲田大学一貫制博士5年(TD5)の金子です!
2021/12/22〜2022/3/28に実施したカナダ留学について、自身の体験をお話したいと思います。
今回、私はカナダ・トロント大学(University of Toronto)のArno Jacobsen教授のもとで約3ヶ月間、コロナ禍におけるドイツの時別電力需要の長期先モデリングに関する研究を行ってきました。
近年、世界中で問題となっている新型コロナウイルス感染症の感染爆発は、人々の行動習慣や経済状況に大きな影響を与え、消費者による電力需要量の挙動は大きく傾向が変化しました。私の研究は、コロナ禍およびアフターコロナの経済状況や消費者の行動変化を考慮しながら長期先の電力需要をモデリングするための枠組みの検討です。
トロントの街並み(CNタワーの上から)
トロント大学の講堂(残念ながら留学中は工事中で見学できませんでした・・・)
トロント大学はオンタリオ州・トロントに位置するカナダで最も歴史の古い総合大学で、国外からの留学生も多く、大学の研究室では様々なバックグラウンドを有する学生が日々研究に切磋琢磨していました。
留学中は、カナダおよびドイツの学生の方と協力しながら、電力需要および経済要因等の多数の変数についてデータセットを収集し、収集データに基づき電力需要に最も影響を与える変数を特定するための解析を実施していました。
今回の留学は3ヶ月と短く、またコロナ禍の中でロックダウンが実施された期間もあり、計画通り研究活動が進まないことも多くありました。しかし、オンライン会議やメールでのやりとりも活用しながら研究を進め、新たな研究成果を得ることができました。今は、カナダ留学にて得た結果をジャーナルに論文投稿することを目的に結果を精査しています。
研究室メンバー
私は自身の英語スキルに自信がなく、留学に行く前は初めての海外留学への不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、実際にJacobsen教授や研究室のメンバーと会うと彼らは、英語が不自由な私に対して優しく、フレンドリーに接してくれ、とても安心したことを今でも覚えています。
コロナ禍ということで、研究室にいく機会は通常時よりも少なかったですが、休日にはボードゲームカフェやディナーに行ったりと、本当に楽しく過ごすことができました。
最後になりますが、今回の留学は、私にとって将来のキャリアプランを考えるのに、とても重要で貴重な経験になりました。コロナ禍という大変な状況下で海外での研究留学を実施できたことは、本当に幸運であったと思います。
留学にあたって、相談に乗っていただいた林先生や事務局の方、また研究留学を受け入れていただいたJacobsen教授や研究室のメンバーには本当に感謝しています。
今回の留学の経験を生かし、今後は国内外の研究活動に積極的に取り組んでいきたいと思います!