研究留学 in UA

2020.02.25 / 活動報告
大阪大学 | 工学研究科 電気電子情報工学専攻 D2:福永崇平

阪大の福永です。

2020年1月下旬から約1か月、アメリカ・アーカンソー州のアーカンソー大学(The University of Arkansas; UA)へ研究留学してきました。読者のみなさんはアーカンソー州をご存じですか?アーカンソー州はアメリカ中央部、ダラスの北東部に位置しており、私は日本から約20時間超の空旅の末、現地入りしました。

ちなみにUAはアーカンソー州北西部に位置するフェイエットビルにあるのですが、同じ名を持つ都市がジョージア州やテネシー州をはじめ、たくさんあるようです。

アーカンソー大学の歴史ある建物

 

今回は私の指導教員と飲み友達(?)であるAlan Mantooth教授のもとでパワーエレクトロニクス、特にその心臓部を担うパワーモジュールの最適設計に関する研究を行いました。パワーモジュールは既存の電気自動車や鉄道に用いられていることに加え、船舶や航空機などの電動化に向け適用が期待されている、今後さらに重要になるコンポーネントです。従来の試行錯誤的な設計から、数値シミュレーションを用いたフロントローディングが主流となりつつあります。そこからさらに一歩踏み込んで、数理計画法に基づく多目的最適設計によるパワーモジュールの高性能化を目指しています。Mantooth教授やチームの学生たちと、慣れない英語ながら積極的に議論をし、新たな成果を得られました。

Mantooth教授との毎週の打合せより

 

最終プレゼンの様子

 

私事ではありますが、実はこれがアメリカ初上陸でした。休日は現地で出来た友人たちと食事に行ったり、ハイキングに行ったりと楽しい時間を過ごしました。フェイエットビルは自然豊かな町で、ほかにも湖や公園がたくさんあっただけに、国際免許証を持って行かなかったことは悔やまれます。

友人とハイキング

 

今回は約一か月という短い期間の滞在となってしまいましたが、終わってみるとあっという間の時間でした。空港からのタクシーでは期待と不安でいっぱいでしたが、帰りの空港までの友人の車では、次はどんな場所で会うかという話でもちきりでした。最後になりますが、貴重な機会をいただいた関係者のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。